home
***
CD-ROM
|
disk
|
FTP
|
other
***
search
/
FM Towns: Free Software Collection 6
/
FM Towns Free Software Collection 6.iso
/
t_os
/
xbmconv
/
xbmconv.doc
< prev
next >
Wrap
Text File
|
1993-07-08
|
8KB
|
162 lines
==============================================================
= xbmコンバータ V2.0 =
= 制作:STUDIO MU 風の谷のガンダルフ =
==============================================================
○機能
はじめにお断りしておきますが,このプログラムはX-Windowのビット
マップ(.xbm)とTIFF形式のコンバータです。MS-WINDOWSのビッ
トマップ(.BMP)とはなんの関係もありません。
UNIXのX-Windowではビットマップと呼ばれる,拡張子が .xbm の
2値モノクログラフィックデータ形式があります。このビットマップはテキスト
ファイルであり,C言語の char 型配列宣言文の形でビットパターンが書かれて
います。このため,画像データとして壁紙などに利用されるほか,X-Wind
ow用ゲームのソースを覗くとキャラクタデータなどがこの形式で入っていたり
します。
本ツールはこのビットマップとTIFF形式(16色モード2値モノクロ)と
の間で双方向変換を行うものです。使い道は以下のようなものが考えられます。
○TOWNS用のTIFFデータをビットマップに落とし,ワークステーショ
ンの壁紙にできます。注意点としては,
・UNIXマシンに触る機会がないと意味がありません(当たり前)。
家にあるというお金持ちの(or 奇特な)方以外は,大学・職場などで
UNIXマシンを見つけてください。
・TOWNSで作成される MS-DOS用テキストファイルを,UNIXマシ
ン用にコンバートする必要があります。
DOS フォーマットされたFDからのファイルコピーや,改行コードのコ
ンバートツールがあることを確認してください。
・TIFFデータは16色モード2値モノクロでなければなりません。
TownsPAINTなどで描くか,手持ちのデータを各種グラフィッ
クエディタやフリーウェアなどでモノクロにコンバートするかしてくだ
さい。
・TIFF/GIF形式からビットマップに落とすツールがUNIX上に
あるようなので,そういうものを利用できれば本プログラムは必要あり
ません(;_;)。
○UNIX用のビットマップをTIFF形式に落として,TownsOSの壁
紙にできます。モノクロなのであまり嬉しくないかもしれませんが。
○UNIX用のプログラムソースからゲームのキャラクタデータなどをTIF
Fに落とし,自作のプログラムに流用できます。ただしオリジナルソースの
著作権には気をつけてください。また,この場合マシンはTownsしか使
いませんから,UNIXマシンに縁のない人はネットからUNIXのソース
を落としてくることもできます。
○使用手順
プログラムはBASICで記述してありますが,コンパイルしたEXP版も用
意してあるので,お好きな方をお使い下さい。
・インタプリタ版
F-BASIC386V2.1L10を立ち上げ,XBMCONV.BAS を実行し
てください。ただし4M以上のメモリが必要となります。F-BASIC3
86V1.1をサイドワーク等を解除してから立ち上げれば2Mメモリでも
動作するかもしれませんが,確認はしていません。
・EXP版
TownsOS V2.1L20(L10以前は未確認)上で,
XBMCONV.EXP をアイテム登録するなりダブルクリックするなりして実行して
ください。こちらは2Mメモリで実行可能です。
TownsOSがV1.1の人は,XBMCONV1.EXPを使用してください
(L20以前は未確認)。
プログラムを立ち上げると,コマンドメニューが表示されます。テンキーで次
の各コマンドを選択してください(リターンキーでコマンド一覧を表示します)。
1.TIFロード
16色モードのモノクロTIFF形式グラフィック・データを画面にロー
ドします。
PATHNAME 現在のパス ->
FILENAME 現在のファイル名 ->
のように尋ねてくるので,それぞれパス名,およびファイル名を入力してく
ださい。このときリターンキーのみを入力すると,現在の値がそのまま使わ
れます。また,ファイル名は拡張を付けないでください(自動的に .tif が
付加されます)。
[例1] f:\xbm\tatoeba.tifをロード
PATHNAME 現在のパス ->f:\xbm\
FILENAME 現在のファイル名 ->tatoeba
[例2] カレントディレクトリのkonnano.tifをロード
PATHNAME 現在のパス ->.\
FILENAME 現在のファイル名 ->konnano
指定ファイルがみつからない場合,および指定ファイルが16色モードで
ない場合は,その旨表示してコマンド選択に戻ります。
2.XBMロード
ビットマップを画面にロードします。
1.と同様にしてパス名,ファイル名を入力してください。また,拡張子は
つけないでください(自動的に .xbm が付加されます)。
指定ファイルがみつからない場合は,その旨表示してコマンド選択に戻り
ます。
3.TIFセーブ
現在の画面表示の指定範囲部分を,16色モードのモノクロTIFF形式
でセーブします。パス名,ファイル名を1.と同様に入力してください。拡
張子は自動的に .tif が付加されます。
このとき同名ファイルが存在すれば,上書きの確認を求めてきます。N を
入力すると,出力を中止してコマンド選択に戻ります。
4.XBMセーブ
7.で作成されメモリ上に格納されているビットマップ・データをセーブ
します。パス名,ファイル名を1.と同様に入力してください。拡張子は自
動的に .xbm が付加されます。
このとき同名ファイルが存在すれば,上書きの確認を求めてきます。N を
入力すると,出力を中止してコマンド選択に戻ります。
5.画像反転
元データをTownsPAINTで作成した場合など,白黒の論理が逆に
なっていることがあります。作成されるビットマップはこのプログラムの画
面と同じ論理になりますので,データをロードして逆になっていたら,この
コマンドで反転させてください。
6.サイズ設定
画面に表示されているグラフィックのうちで,ビットマップに変換,また
はTIFF形式でセーブする範囲を設定します。
カーソルキーまたはテンキーで白枠の大きさを変え(枠の左上は画面左上に
固定),リターンキーで決定します。なお,X方向のサイズ指定は8ドット
単位ですが,Y方向のサイズは1ドット単位で可能です。したがって,この
コマンドでは,カーソルキーで1ドット,テンキーで8ドットずつ変化する
ようになっています。
7.ビットマップ作成
グラフィックを表示し,サイズを決定したらこのコマンドでビットマップ
を作成します。一応確認を求めてくるので,Y を入力してください。プログ
ラムがデータの変換を始めます。この作業には多少時間がかかりますので,
しばらく放っておいてください。一応進行状況がわかるように,変換した領
域は反転していくようにしています。
640×480のビットマップ作成の場合,インタプリタ版で変換に8分,
HD(HD-90Tを使用)への出力に数分かかりました。また,出力され
るビットマップファイルのサイズは約200Kバイトになります。スピード,
サイズを考えると,HDまたはRAMディスク上での作業をお勧めします
(完成したファイルは,LHAで圧縮すれば数%になります)。
○プログラムについて
特に変わったことはしていませんので,リストを見れば動作は理解できるでし
ょう。ビットマップの作成は,POINT関数でドットの有無を調べ,16進数
に直しているだけです。
EXP版の方は-SPACEオプションをつけてコンパイルしてありますが,
それでもインタプリタ版よりかなり大きくなっています。その代わり変換速度が
2倍ほどになりますので,好きな方を使ってください。
○前バージョンからの変更点
本プログラムはフリコレ5に収録されている「ビットマップ・ジェネレータ」
のバグ修正および機能拡張を行ったものです。具体的な変更点は次の通りです。
・続けてビットマップを作成すると,2個目以降のデータがおかしくなるバグ
を修正。
・ビットマップの拡張子は .xbm が一般的らしいので,.bmp の代わりに .xbm
を付けるよう修正。
・ビットマップ→TIFF方向の変換機能を追加。これに伴い,コマンド体系
を若干変更
・ビットマップへの変換ルーチンを改良し,変換速度をアップ。
○最後に
かなり特殊な用途のプログラムですが,機会があって使っていただければ幸い
です。
御意見,御感想をお待ちしています。
STUDIO MU
風の谷のガンダルフ
NIFTY-ID:HFD03511